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2017
04月05日

無意識からのフィードバック

こんにちは! (株)ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、所長の高衣紗彩です。

4月も5日が経ちました。2017年の暦歴での第1四半期が終わり、年度で言うと、2017年度が始まりました。個人的な年初の決意はお正月に立てられたと思いますが、仕事の領域での年初の決意は、年度の切り替わりに合わせて3月から4月に立てる方が多いですね。

新しい計画を立てる時に、多分必ず皆さんすることが、前年度の振り返りだと思います。上司と一緒に振り返りをしたり、あなたが部下を持っていれば、部下のパフォーマンスの振り返りを個人面談などをして一緒にされたと思います。今回は、最も有益な振り返りと戦略の立て方、に焦点を当ててみたいと思います。

振り返りとは、なんぞや?

読者の皆さんは、『振り返り』と聞くと、どんな回答が浮かびますか? 進んだことと進まなかったこと、計画を上回って達成したこと、逆に手付かずなこと、それらを分類し、『感情移入なしに』リストアップをする、という方向に意識が向かうでしょうか?
もし、あなたが感情移入しながら「振り返り」をしているのであれば、確認して見ていただきたいことがあります。それは「反省のための反省会」になっていないかどうか。私も会社員のころは、毎期末には振り返りの面談で悩殺されていました。年棒制の外資でしたので、ゆく年のパフォーマンスの評価が、くる年の報酬を決めます。なので、会社のルールでは半年に1度でよかったのですが、私はそれを3ヶ月に一度行なっていました。
その理由の一つが、軌道修正するものがあれば、早い方が良いということ、そして二つめの理由が、3ヶ月で軌道修正するかどうかの判断をするに十分な情報が出揃うからです。3ヶ月もすると、期初に新たに取り組むと決めたことが、「計画通り進んでいる!」というものと、「わー、全く手づかずだ!」というものが明確になります。そして、それを見た時の反応は、人それぞれです。皆さんなら、これらを前にして、どう反応するでしょうか?

振り返り=反省会ではない

会社員当時の面談では、日本社から中途採用で入られたほとんどの方が、「振り返り」イコール反省をする場と認識していました。反省が強いほど優秀、と言う風情でした。今も、多くの学校の受講生さんやクライアントさんと節目節目で「ゆく期や年の振り返りとくる期や年の新戦略を立てる」ことをさせて頂いていますが、自分の中の定義として、『振り返り』イコール『反省会』となっている方は、少なくありません。特に大企業、一流企業の方に多い傾向があります。私たちは、学校でも会社でも、それを求められてきて、習慣化されてしまったのだと思います。

振り返り、とは、自分の行動と結果を、文字通り「振り返って見る」ことです。なぜ、振り返って見るのか? それは、あなたの未来の行動戦略を立てるため、その元となる情報を得るためです。

振り返りは、無意識が自分にくれるフィードバック

私たちには、同じ計画を立てても、できるものとできないものがあります。手をすぐにつけられるものとなかなかつけられないものー。手をつけてもすぐに気がそれて違うことをしてしまうものと、一旦手をつけたらとことんやってしまうもの、と言う具合いにです。

人間行動学的に言うと、この行動の違いの背景には、私たちの無意識が働いています。意志の力より無意識の方が私たちの行動を司る力が強いので、「やるべき」と言う意志と、「やりたい」と言う無意識とでは、無意識が勝ってしまうのです。

であれば、手付かずだったもの、進まなかったもの、これらは、私たちの無意識が興味がないもので、サクサク進んだもの、そして人から喜ばれたものは、私たちの無意識がとても興味を持っているもの、と考えることができます。つまり、振り返りから得られるものは、無意識から私たちへのフィードバックなのです。

自分は何だと行動できて、何だと行動できないのか。
何だとスムーズにできて、何だとそうではないのか。
そういった、自分に関する非常に貴重な情報を提供してくれるのが、「振り返り」なのです。それは、「事実」を示す「データ」です。みなさんは、データを扱う時に、感情は動くでしょうか。ハードデータなので、分析してより意味のあるデータに加工し、そして、次の戦略に生かす、それを淡々と行う、それが「振り返り」です。
振り返り=反省すること、と捉えていると、反省の時に必ず「何が悪かったのだろう?」という自問が湧きます。中には、「何が(どの要因が)悪かったのだろう?」を「自分の何が悪かったのだろう?」という問いにすり替えて質問をしてしまう方もいます。こう質問してしまうと、上手くいかなかった「要因」を見つけ出し、次回に生かすための情報収集のための行為が、「なんで自分はいつもこうなんだろう・・・」という「自己非難大会」になってしまいます。その質問をしてしまったが最後、当初の目的であった、要因の改善に思考が向かわず、「自分を変えなきゃ」志向に意識が向かってしまうのです。
元来、反省とは、改善するための情報=無意識からのフィードバック、を取るプロセスであるはずなのに、自己非難で終わってしまっては、全く意味がありません。
では、どのような質問すれば良いのでしょうか?

無意識からのフィードバックを得るための質の高い質問

無意識からのフィードバックを知るための質の高い質問とは・・・、
❌ 何が悪かったのか? ではなく、
⭕️ 自分は何に時間を使い、何にエネルギーを投入したのか?
です。計画通りに使ったのであればそのまま修正なしで、むしろ今の路線でより加速する方向に計画を立て直します。計画したことと違うことに時間を使い、エネルギーを使ったのであれば、計画自体を立て直す必要があります。これらは、あなたと言う人間がどんな人間なのか、本当は何をしたいと思っていてどこに向かいたいのか、何に価値を起き、何で社会に価値を提供したいと思っているのか、などの情報を示す、重要なフィードバックなのです。
もちろん、会社での業務ですから、自分の行動に自分の意志は全く反映されていないということもあると思います。ですが、自分の裁量の範囲で、自分がした選択も少なくないはずです。
何期も続けていくと、行動できた、スムーズに進んだもの「共通点」、行動できなかった、進められなかったものの「共通点」が見えてきます。そこに、一貫性が見つかるようになります。
行動できていることは、最高の価値観と関連性が高いもの、そして、行動できないものは、最高の価値観とはかけ離れた、関連性が全く見えないものです。このデータを蓄積することで、価値観のワークをせずとも、自分の最高の価値観を推測することができます。
無意識からのフィードバックを受け、最高の価値観が推測できたら、次にやることは、次の二つのいずれかです。
1)  最高の価値観とかけ離れたものは、断捨離する。
=> そのまま目標に置いていても、あなたの最高の価値観とはかけ離れているので、それを達成したとしてもあなたの幸せ感には結びつきません。
自分の意志ではどうにもならないと思わず、上司に相談したりして、本当に断捨離する方法はないかを探求します。もしそれが、本当に不可能なら・・・、
2)  その仕事と最高の価値観との関連性を見つける。
その、行動できなかったこと、をすることは、あなたにどんなメリットをもたらすか、言い換えると、最高の価値観はどう満たされるのかを探します。
人間行動学的に、最高の価値観との関連性が見えると、俄然やる気が出てきます。これは、脳の機能とも関連しています。最高の価値観のことをやっている時、脳の中で集中力とやる気を司る脳内物質と言われる「ドーパーミン」そして、幸せ感を司ると言われる「セロトニン」が分泌されていると見られています。この話の詳細は、また次回に譲りたいと思いますが、もしそうなら、この脳の機能を最大限に人生に活用しない手はないですよね。

まとめ

自分の最高の価値観を知るということは、自分は何をしている時にどんな脳内物質が出ているのかを知ると言うことと同義です。それを知ることの醍醐味は、それを知っていたら、将来の自分の人生を、自分が自然にやる気が出てパフォーマンスが上がり、人に喜ばれ、自分も人も幸せを感じるもの、に意識的に向かわせることができるということです。無意識からのフィードバックは、それを知らせてくれる、とても重要な情報なのです。それを受け取るチャンスは、「振り返り」という機会でなくても、いつもそこここに溢れています。

むしろ、私たちは、毎日日常的にフィードバックを何個も何十個も受け取っています。それに意識を向け、明日からの時間とお金、エネルギーの使い方に生かしていくと、早晩、あなたの奥底に眠っていた才能と可能性が開花することになります。
自分はいつやる気と幸せ脳内物質を出しているのか、ちょっと意識して見てくださいね。そのための、質問は、
自分は何だと行動できて、何だと行動できないのか。
何だとスムーズにできて、何だとそうではないのか。
毎日、寝る前に、感謝のワークとともにやることをお薦めします。
それでは、良い1日をお過ごしください。

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