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2017
03月07日

パワハラ上司にならない為の、知っておきたい育成メソッド

パワハラ上司にならない為の、知っておきたい育成メソッド

こんにちは!ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の斉藤です。
いよいよ年度末となり、今期の大詰めを迎えてラストスパートをしている方や、来期に向かって準備を開始している方もいらっしゃると思います。人事異動なども多いこの時期、管理職の方は、チームメンバーの入れ替わりも告げられたりして、新年度に合わせて新しいチームビルディングの戦略を練っているかも知れませんね。
先日、全国からマネージャーが集まる社内の研修があり、組織の運営や部下の育成などについて熱く議論しました。中間管理職である上司の立場は、一般的にとても大変と言われます。上からは要求され、下からは問題が毎日噴出します。当日は同じ悩みを持つ仲間と、多いに語り合いました。やはり一番の話題は部下の育成です。
・言われたことしかやらない「はいはい部下」

・指示した通りにやらない「でもでも部下」


・叱られるとすぐ落ち込んでしまう「くよくよ部下」


・自分のことしか考えない唯我独尊「おれおれ部下」

このような部下や後輩に、頭を悩ましたことがある方も多いと思います。何とか彼らを変容させ、パフォーマンスを上げようと色々と考えます。変化や成長を期待しているからこそ、なかなか思い通りにいかないと、つい意見を押し付けたり、イライラしたり感情的になったりもします。中にはパワハラ上司と周囲から言われる人も世の中にはたくさんいます。
私は人生デザイン構築学校で学んで、マネジメントが非常にラクに楽しくなりました。本日は気づいたらパワハラ上司と言われたりしないよう、管理職が知るべき、部下育成の根幹となるメソッドをお伝えします。

他人の思考は変えられない!?

「他人の考えは変えられないから、自分が変わろう」これはビジネス書で良く見るセリフです。交流分析で有名な、カナダ出身の心理学者で精神科医のエリック・バーンは以下のような名言を残したと言われます。
『過去と他人は変えられない。しかし、いまここから始まる未来と自分は変えられる』
私は20代の時にこの言葉に出合い、心に刺さるものがありました。自分の未来に進んでいくためには、自分で自分を変える事でしか良くならない。他人のせいにして他人を変えようとするのは良くない。相手のためを思って相手を変えようとして、変わることを期待して色々やっても、期待通りに相手が変わらないのならば、やればやるだけ残念な気持ちになって、ストレスの元にしかならないと思っていました。
しかし、自分の人生をふと振り返ってみると、「あの時の、あの人の一言が自分を奮い立たせた。」「あの人の言動をお手本にして、今の考え方が身に付いた。」「あの時の学びが人生を変えた」など、他人の影響を受けて成長してきたことばかり思い出します。これは、他人によって自分が変わったことにならないでしょうか。もちろん、強制されたわけではなく、自分が納得してそうしたいと思ったから、ですが、少なくとも、その過程を辿れば、「他人の考えを変えることはできる」ことになります。
このことに気づいた時、誰もが「変わりたい」という願望を心の奥底に持っていて、それをうまく引き出してあげる事が上司の仕事なのだと思うようになりました。そして今、確信しているのは、「変わる」とは、自分が別のものに変わるのではなく、『もともとその人が持っていたものが、発揮されるようになった』のだという事です。

何もしなければ易きに流れる

人は変わりたいという願望と同時に、変わりたくない、今の安定した状態を維持したい!とするホメオスタシスという特性を持っています。安定した状態とは、「今が心地よい」「この状態が続いてほしい」「どうせ変わらない」といった状態です。
仕事を深く考えずにただこなす。周りに無関心になる。現状維持で満足。口だけの批評家になる。不平不満ばかり口にする。難しい事は考えない。人は何もしないと楽な方向に流されて、自分の今の状態を無意識に守ろうとするのです。
実際、その状態の部下に、良かれと思ってアドバイスをすればするほど、心を閉ざして関係が悪化することがあります。人を変えようとするパワーが、反発や抵抗をまねくのは、変化への怖れが顕在化している証拠です。安定した状態を崩されたくないという、無意識の防御が先に来てしまうのです。
やっかいなことに、私たちが自分らしさを発揮する為に、成長する為のチャンスは、往々にして試練という姿でやってきます。なぜなら自分が劣等感を抱いていることが幻想だと気付き、持っていないと感じているものを、すでに持っていると自ら気付くためです。
なので直接変わるためのアドバイスをしても、相手は傷口をえぐられたような気がして、素直に聞き入れられる状態ではありません。人は自分で考えて、自分で決めたこと以外は主体的に取り組みません。自ら気付くための環境を作ってあげるしかないのです。

進化する為に絶対必要な心の○○○

人は振り子のように、変わりたい自分と、変わりたくない自分の間で揺れ動いています。普段は無意識ですが、そういった自分に気付く瞬間があります。それが心の「ゆらぎ」です。
そこで鍵となるのが、『最高の価値観』です。誰でも自分だけの最高の価値観からなる問題意識や目的意識を持っています。俗っぽい言い方をすれば、本能や衝動と言われる「何が好き、何が楽しい、何が欲しい、何がしたい、これに没頭しちゃう」などです。
しかし大人になると、やりたいことを諦め、やりたくないことを嫌々していると感じている人が多いのではないでしょうか?それは幼少期からインストールした、常識的な社会生活を営むための「~してはいけない」「~しなければいけない」のようなルールを、過剰に刷り込んでしまったからです。
幼少期の環境、親や先生との関わり方から大きな影響を受け、自分が持っていた願望や欲求が覆い隠されてしまっています。これまで信じていた常識というルールの奥にある、本当の自分に気付くと心のゆらぎが始まります。現実とのギャップが見え始め「このままで良いのだろうか?」と、どんどんゆらぎは大きくなっていきます。
ゆらぎの土台となっているのは「最高の価値観」ですから、外部からの情報やアドバイスなどの刺激は、前に進むためのエネルギーとなります。自分自身で考え、主体的に決断する、ハイパフォーマーになっていくのはこのような人です。
上司の仕事は安心して「ゆらげる」環境を作る事ですが、それには部下の心が「肯定」されていると感じる事が最重要項目です。何故なら目の前の上司に「肯定」されたと感じると、必ず自分自身を肯定していることを感じます。そのちょっとした違和感が「ゆらぎ」のきっかけになり、ゆらゆらと「ゆらぎ」始めるのです。

まとめ

・人は他人を直接変えることはできないが、人が変わる環境を作る事はできる。
・本当の自分らしく変わりたいという願望は、今のまま変わりたくないという特性に防御されている。
・人の進化、成長は「ゆらぎ」から始まる。
ゆらぎは前後左右するので、前進だけとはかぎりません。大事なことは当事者として主体的に、動いていることです。ゆれ動き悩む事で成長するのです。人生デザイン構築学校では、支援と試練の狭間で成長があるとも習います。
その時ひとりで前に進むよりも、横に誰かいてくれた方が、頑張れるものです。本気で伴走すればするほど、部下はあなたの思った通りに成長していきます!

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