迷いのない決断を下すためにできること

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2017年10月10日(火)

こんにちは! (株)ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、所長の高衣紗彩です。

人生には、決断を迫られる局面が沢山あります。決断を下すとき、何を材料に判断するでしょうか。AとBという二択だったら、双方のプロ(メリット)とコン(デメリット)を挙げて、どちらかメリットの多い方を選ぶかもしれません。

ですが、何事にも不確実性の高い現在、それでは見落としていることがあります。

例えば、フィギュアスケートの浅田真央ちゃんが、トリプルアクセルを本番で飛ぶか飛ばないかの決断に迫られているとしたら・・・。そして、あなたがコーチだとしたら、どう決断をするでしょうか。そして、その決断プロセスは、どんな思考経路を辿ったものと、明確に説明ができるでしょうか。

ただ、なんとなく、そう感じた!と直感で決めるという手もあります。これも、立派な決断手法です。ですが、各選択肢がもたらす不確実性を十分に吟味分析し、深謀遠慮して戦略的に決める、という手もあります。

両方、使えるようになっておくと、自身の決断に迷いがなくなり、確信を持って、決断した道を歩いて行くことができます。

その吟味分析の仕方の一つに、「シナリオ分析」という方法があります。これは、仕事の面ではもちろん、人生のあらゆる局面で使える方法です。今日は、このシナリオ分析をご紹介したいと思います。

シナリオ分析

シナリオ分析のメリット

・決断に影響を与える外的変数と内的価値判断の基準を、漏れなく認識することができる

・決断に至った根拠と思考経路が明白なので、自分も他者も納得することができる

・あるシナリオを選んで、それがうまく行かないとわかったとき、即座に別のシナリオにシフトすることができる。

シナリオ分析のやり方

1. まず、選択肢を特定します。ここでは、トリプルアクセルを跳ぶか(A)、飛ばないか(B)、の二つです。

2.  次に、それぞれの選択肢に対して、考えられうる結果のシナリオを作ります。

 A) 飛んだ場合のシナリオ

 この場合、結果は、2段階(二つの要素)に分けることができます。

 二つとは、トリプルアクセルの成否と、最終目的の金メダルの獲得の成否です。

 トリプルアクセルは成功して、最終目的の金メダルを獲得(AAA)
    トリプルアクセルは成功したけど、金メダルは逃す(AAB)
    トリプルアクセルは失敗したけど、金メダルは獲得(ABA)
    トリプルアクセルは失敗し、金メダルを逃す(ABB)

 B) 飛ばなかった場合のシナリオ

 素晴らしい演技ができて、金メダルを獲得(BAA)
    素晴らしい演技だったけど、金メダルは逃す(BAB)
   不満足な演技で、金メダルを逃す(BBB)

3. それぞれの変数(要素)が起こる確率を数値で出し、全ての変数の確率を掛けて、各シナリオの最終確率を出します。

例えば、トリプルアクセルを飛べる確率60%, 成功する確率30%, 金メダルを獲得する確率90% なら、0.6×0.3×0.9で、AAAのシナリオ確率は、0.162となります。

これで、この決断をする際に考慮したい「不確実な要素」が転ぶシナリオを全て挙げたことになります。

4. 最後に、そこに、自分の価値判断を加えます。

 

価値判断要素の加え方

各シナリオが起こった時の自分の喜び度合いを想像して、それも0から10のスケールで数値化します。

AAA トリプルアクセルが成功して、金メダルを獲得した時の喜び 10
ABA トリプルアクセルは失敗したけど、他の演技が素晴らしくて、金メダルを獲得した時の喜び  8

BAA トリプルアクセルは飛ばなかったけど、他の演技が素晴らしくて、金メダルを獲得した時の喜び 6
BBB or BCB トリプルアクセルを飛ばず、金メダルを獲得しなかった時の喜び 1

ここでは、上から喜び指数は高いですが、もしかしたら、喜び指数は結果の順位と上下が逆転しているかもしれません。

例えば、BAAはABAより、喜びは大きいと感じる自分に気づくかも知れません。また、トリプルアクセルを飛ばず金メダルを取れなくても、素晴らしい演技ができて聴衆を魅了できれば(BAB)、その方が自分は、トリプルアクセルを飛んで失敗し、金を逃す(ABB)より喜びが大きい、といったこともあるかも知れません。

その、自分の内的な喜び指数を先ほどのシナリオ確率にかけて、最終的な決断指数をはじき出します。

ここで、重要なことは、シナリオ確率は、同じ実力の選手であれば、誰でも同じような確率が出てきますが、喜び指数の方は、自分が何に価値を置くか、で、人によって大きく変わってくるということです。

喜び指数を、すぐに出すことは人によっては難しいかもしれません。それをするには、決断する対象について(ここでは、オリンピックに出る)、どこに価値を置いているか、を分かっていないと、出すことができないと思います。 

それには、そもそも、人生で何に価値を置いているか、が分かっていることが必要になります。

それがわかっているということは、そもそも、なんのために、オリンピックに出るのか、が明確になっている、ということでもあります。自分が金メダルを取りたいからのか、観客に感動を与えたいからなのか、感動を与えるなら、何によって与えたいのか。美しさなのか、技術なのか。それとも、女子でトリプルアクセルを成功させるという偉業を成し遂げることにあるのか。

ただ単に目標を立てると、「金メダルを取る」という一言になってしまいます。そして、

そのことのどの部分、どの要素に価値を感じて、自分はそれを目標にするのか。

がわかっていないと、壁にぶつかった時に、「なんでこんな辛いことやってるのかな」と、自分の行動の源泉がわからなくなってしまい、前に進めなくなってしまいます。

そういった意味で、このブログでも各研究員が何度となくお伝えしている、自分の価値観ー価値判断基準の元になるものーを日頃から明確にして置くことが、重要なのです。

 

特に、器用になんでもできてしまう人や、許容範囲の広い人(行動の好き嫌いがあまりない人)は、自分の価値観を把握しにくい傾向があります。

先の例でいうと、本当は、美しい演技をして観客を魅了したいのに、「いつかトリプルアクセルが飛べそうな高い技術を持った選手」というレッテルを小さい頃から貼られてしまうと、自分の価値観を確認することなく、「オリンピックでトリプルアクセルを飛んで金メダルを取る」が目標になってしまう、ということが起こります。

そうなった場合、仮にトリプルアクセルが成功しないことが続く不調期に入った時に、「なんでこんなことしているんだろう」と「モチベーションを失い、自分をも見失う」ということが起こってしまいます。

まとめ

現在は、以前より生き方の選択肢が増えた分、不確実性も確実に増しています。その不確実要因がどう転ぶかを、現在わかる範囲で描くものが「シナリオ」です。

望む人生の形を明確にし、目標を立て、それに向かって戦略を立てる、ということをすることで、自分のまだ見ぬ可能性を拡大する確率は確実に高まることは、事実です。それをするから、思っても見ない展開が起こることも事実です。

ですが、不確実性を考慮せずに、一つのシナリオだけを信じて突き進むと、想定したシナリオ通りに進まなかった時に、立ち止まってしまう確率も高まります。

まず、自分が何を大切にしたいのか、人生で一番価値を置くことはなんなのか、を明確に知り、言語化する、そして、それを実現する方法の”一つをひとまず選択”して、当面目指すべきビジョンとして設定し、最短でそれを達成できる戦略を立てる。

その”一つを選択”する際に、考えられ得るあらゆる選択肢を吟味し、起こりうるシナリオを想定し、各シナリオの中で一番、自分が喜びが大きいもの、つまり一番価値観を満たすことができるものを選択します。

そして、そのシナリオの中で、うまくいかなかった場合の行動も決めておきます。そうすることで、不確実な要素が想定した方向に動かなかった場合、すぐに次善策を取ることができます。

例えば、会社で昇進の打診があり、プレーヤーとして続けるか、マネジメントへの道を歩むかを決断するとき。

例えば、新規のプロジェクトへの参加の打診があり、参加するか、自体するかの決断に迫られたとき。

転職をするか、しないか。起業をするか、しないか。結婚は? 子供の教育は?

人生、たくさんの決断があります。どの決断であっても、使える手法です。

そして、これには、もう一つ得られるオマケがついてきます。これをすると、将来に対する漠とした不安や、一歩踏み出す際に感じる恐怖を感じなくなるのです。恐怖とは、得体の知れないものに感じる、自分で大きくしてしまったオバケに対して感じるものです。

正体がわかっただけで恐怖は激減しますが、それへの対応策を準備しておけば、たいていの恐怖は消滅してしまいます。恐る恐るの一歩ではなく、確実に大地を踏みしめる一歩を踏み出すことができます。

一歩一歩を、恐れなく確信を持って歩くとき、自分の本来の力というものが発揮されます。恐怖とは、心が将来に持っていかれている状態なので、「今ここ」にはありません。恐怖を感じている時は、よそ見をしながら、心ここにあらずで物事に取り組んでいるのと同じ状態になっているのです。

最高のパフォーマンスというのは、自分の全神経、心の全部が今ここに存在するときに初めて発揮されます。それを続けて行くことで、才能が開花し、可能性が拡大します。また、恐怖と愛は共存できないので、恐怖を感じている時は、心を愛で満たすこともできません。その結果、人間関係までギクシャクしてきてしまいます。

シナリオ分析をすることで、決断にあたり選択肢を吟味し「深謀遠慮」し、何が起こっても大丈夫、という状態にし、恐怖を取り除いて毎日を生きることで、毎日、最高のパフォーマンス、最高の自分を発揮でき、人間関係も向上することにつながります。

新たな決断をするときに、取り入れてみてくださいね。

 

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