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2017
08月16日

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 人生100年時代はチャンス?orピンチ?

LIFE SHIFT(ライフ・シフト) 人生100年時代はチャンス?orピンチ?

2017年8月16日

こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の斉藤です。
昨年11月に刊行された『ライフ・シフト-100年時代の人生戦略』という本が世界中で注目を浴びています。到来する寿命100歳時代の生き方、人生設計について書かれた本で、各地で開催されている読書会で取り上げられる事も多く、様々な議論や反響を呼んでいるようです。
冒頭には『いま50歳未満の日本人は、100年以上生きる時代、すなわち100年ライフを過ごすつもりでいた方がいい。』とあります。本書の基本的な考え方は、超長寿社会になると、従来の「3ステージの人生」という生き方は、もう通用しないという問題提起です。
3ステージとは、①20歳前後まで学校に通い教育を受け、②就職してからは休みなく60~65歳まで働き、③引退後はゆっくりと余生を過ごす、という順番をたどる生き方です。従来に変わり著者が薦める生き方は、生涯で複数のキャリアを持つ「マルチステージ」で、各ステージを自由に行き来したり、同時進行する事が予測されると言います。
この本を読んだ方は、自分の生き方についてクリアになり、未来に希望が持てるような気持ちになった人と、今までの自分の考え方にはない生き方にイメージが持てず、人生設計や老後のお金の不安などが、一層深くなってしまった人に分かれると思います。
両者の考え方の違いは何なのでしょうか?そして嫌でもそのような時代が来るとすれば、どのようにすれば人生を謳歌できるか一緒に考えていきましょう。

覚悟を持って転職しても、なぜ思うようにいかないのか?

私は生命保険会社で、採用と育成の仕事をして7年になります。この業界は多くの会社が、営業担当者を外交員という形態で雇用しています。外交員とは、会社員ではあるものの、固定で支給される給与はゼロかごく少額で、支給されるのは営業実績に伴う報酬です。
通常の会社員は給与所得ですが、外交員報酬は所得税法上「事業所得」区分されます。生命保険の外交員は会社という組織に所属していますが、個人で営業展開する事業主の集まりなのです。1人で最後まで仕事が完結する意味では、フリーランスや起業家と同じです。
まったくの別業界の会社員から、個人事業主になる覚悟を持って、この業界に転職する人が多く、まさにライフ・シフトを実践したと言えます。しかし順調にビジネスが加速していく人と、我々のようなマネージャーが全力でサポートしても、なかなか思うようにいかず苦労する人がいます。
うまくいかない理由は様々ありますが、それは優秀か否か、センスがあるかないか、頭が良い悪い、といった能力の差ではないと確信しています。しかし、そのような新人に本気で関わってきて、一つ共通する点がある事に気付きました。気付いたというより『人生デザイン構築学校』で学んで、謎が解けたという感じです。
それは今までの「コンフォートゾーン」から出られず、自分が望んでいる姿の「コンフォートゾーン」に移る事ができないという事です。

今と違う時代が来るのは嫌で当然

「コンフォートゾーン」とは、人がそこにいて快適に感じる空間や状態のことです。脳には無意識下で、この「コンフォートゾーン」を維持しようとする力が備わっていると言われます。これは動物として生き残るための本能といえ、体温や心拍数などが上がっても、元に戻そうという生理的現象が働くのもこの機能のおかげだそうです。
本当に興味深いのは、私たちが通常思い描いている快適な状態と、現状維持システムが働いている、無意識の脳にとっての快適が違うということです。良く例に出るのは、宝くじで数億円の高額当選した人の話です。
めでたく宝くじが当たったにも関わらず、何故か数年後にはお金は無くなり、借金まで抱える人が多いと聞いたことはありませんか?今よりもっとお金があったら快適だろうと多くの人が思っています。しかし「足りないな」「もう少し欲しいな」と思っていた以前の方が、無意識の脳にとってはコンフォートゾーンだったのです。
信じられないような話ですが、私たちが求めている将来の理想の状態より、長年慣れ親しんだ状態の方が脳にとっては快適で、その現状を無意識で維持するシステムは、我々が考えるより、はるかに強力なのです。
更に恐ろしい事に、求めている状態を望めば望むほど、現状維持システムはより働くようになっています。何故なら望むという事は、渇望という単語が象徴しているように、現状は理想の状態にないからこそ望むのです。こうして脳に強く刷り込まれた「望まない現状」がより維持されてしまうのです。
先ほどの営業マンの例でいうと、売りたいと思えば思うほど、自分が望むほど売れていないという現状が強く意識されてしまい、逆方向の条件付けが加速していきます。その結果、より売れていない事ばかりにフォーカスがいき、理想や希望を持って転職した時の、新しいコンフォートゾーンなど夢のまた夢になってしまうのです。
今まで当たり前だった「3ステージの人生」が通用しなくなる人生100歳時代など、現状維持では生きていけないと言われているようなものです。強制的にコンフォートゾーンから叩き出されるような嫌な気分になるのは、現状維持を好む人間の本能に反する事なので当然の事ですね。

人はピンチをチャンスにできる!

しかし不安の中で現状維持のままでは、ピンチになることは明白です。ではどうすれば、望む状態に進化して、新たなコンフォートゾーンにジャンプできるのでしょうか?
動物としてのゴールは、生存本能としての現状維持かも知れません。しかし人間と他の動物の間には大きな違いがあります。それは人間が、命あるだけでは生きているとは思わない動物という事です。
もし人間が他の動物と同じように、現状維持というゴールで満足していたら、私たちは今でも原始時代とそう変わらない生活を送っているはずです。しかし人間は、現在のように文明を発展させ、数多くのブレークスルーを繰り返してきました。
今私たちが目にするもの、手にするもの、使う言語や数字、科学や技術、この世界で具現化されているものはすべて、その時代ごとの現状を打破して、新たなコンフォートゾーンを手に入れた結果の成果物です。
そのようなブレークスルーを起こす方法は、自分の最高の価値観を知り、それが満たされるミッションやビジョンを、新たなコンフォートゾーンとしてゴール設定する事です。
何故ならそれは、やらなければならないことではなく、心からやりたいことになっているからです。
心からやりたいことは、寝ても覚めてもその事ばかり考えたり、行動を起こす事ができ、私たちを想像以上にパワフルにしてくれます。人間は最高の価値観を発揮する事に命を使うと、喜びや幸福感を感じて満たされた気持ちになり、生きている実感を味わえます。
だから現状よりも新しいコンフォートゾーンに向かうエネルギーが、自然と湧き上がってくるのです。
重要なのは、目の前の現実より、ゴール設定した未来の現実の方に高い臨場感を持つことです。新しいコンフォートゾーンの方が現実だと、五感でも無意識レベルでも感じていたら、脳はそれを現状維持するために全力でそちらに向かうのです。
そうなると今は実現方法がわからなくても、どんな困難があろうとも、ゴールに向かう毎日は、辛く苦しいものや、我慢や忍耐ではなくなります。どんな時代が来ようとも、全てが素晴らしい体験になるでしょう。何と言っても心からやりたい事なのですから。
さらに言えば、実現方法がわからないくらいの方が、現状の延長線上ではない証拠なので、良いと言われるほどです。
まずは自分の脳が認識しているコンフォートゾーンが、本当にいたい場所なのか?現状維持して良い場所なのか?という事を振返ってみて下さい。もし違うのなら、下記の無料メールコーチング講座に登録して、あなたの最高の価値観を明確にした上で、新しいコンフォートゾーンを設定してみることをおすすめします。

まとめ

・うまくいかない理由は能力の差ではない。今の現状をコンフォートゾーンにしているだけ。
・動物の本能として、脳はコンフォートゾーンを認識すると、その現状を維持しようとする。コンフォートゾーンから外れると、元に戻そうと全力を尽くす。
・人生を謳歌するには、常に新しいコンフォートゾーンに向かう毎日を過ごすこと。その為には、現在のコンフォートゾーンの外側にあるゴールを設定して、現実と同じくらい高い臨場感を持つ。
上記の事を実践するには、ぜひ最高の価値観を明確にして(通称:価値観ワーク)、心からやりたいことをする事で、100年時代の人生を謳歌するエネルギー源にしてください!

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