やる気が突然出なくなる? それはあなたがいい人だから

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こんにちは!ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の斉藤です。

20数年前、新入社員として入社した、初日の研修で『てんびんの詩』という映画を見ました。近江商人の家に生まれた少年が、行商を経て、商いの心を知るまでを描いています。

入社一日目に、働くとは「傍(はた)を楽にすること」という意味だと教えられ、大変な衝撃を受けた事を今でもハッキリ覚えています。その教えは、その後の人生に強烈な影響を与えました。

仕事が世の為、人の為、組織の為になるという事が、大きなモチベーションとバイタリティを生み出しました。

その後も経営の神様、松下幸之助さんで有名な「たらいの法則」なども学び共感したのを覚えています。
たらいに入った水を、自分の方に寄せようとすると、どんどん外側に逃げていってしまうが、水を向こう側に行くように、前に押し出すと、自分の方に戻ってくるということから、まず先に相手にしてあげるという教えです。

皆さんも、このような先義後利の考え方は「それはその通りだな」と思う方が大半なのではないでしょうか?

しかし最近、それに異を唱える人も増えています。「偽善だ」「諸悪の根源だ」との論調です。どうしてなのでしょうか?
確かに「人の為」と書いて「偽り」ですが・・・

自己抑制の結末

元来、日本人は小さいころから「人にやさしく、他人の嫌がることはしない、迷惑をかけない、思いやりを持って、我慢が大事」など、他者との関わりにおいて、自分はどうあるべきかという視点からの、道徳的教えが染みついています。

私も、こういった考えを、自然と受け入れ従って来ました。まじめで勤勉な文化を持つ私達は、周りからの影響もあり、とにかく「他社への貢献と自己の抑制」の気持ちをエスカレートさせてきました。

そして自分本位になってしまったり、周囲を顧みなかったと気付いては、反省したり葛藤してきたのかも知れません。こうして自分を大事にすることよりも、所属するコミュニティ(家族や会社組織)や、誰かの思惑や決まりに沿う事を優先してきたのです。

更に、他人が自分の利益を優先したり、保身を図るような態度をすると、そんな人を批判したり、嫌いになったりします。人の振り見て我が振り直そうと、反面教師にする事で、より自分は正しくあろうとしていませんか?

冒頭の、これに異を唱えている識者は、一般的に「いい人」と言われる人ほど、この傾向が強いため、どんどんストレスを感じながらも頑張ってしまい、最終的にうつ病になったりすると警告しています。

なので多くの人が正しいと信じている、世のため、人のためなどというお題目は一旦捨てて、とことん自分のために生きてみましょう。という論調です。

正しいのになぜ?

昔から正しいと言われ、殆どの人が賛同しているのに、何故ストレスになるのでしょうか?心から人の為に生きることが、おのれの幸せならば、悪いストレスにはならないはずです。

それとも人は皆、自分のエゴや我欲に向かってしまう生き物なので、それが行き過ぎないよう戒める為の教えで、そんなに気にしない方が良いのでしょうか?

「先義後利」「たらいの法則」「情けは人の為ならず」などなど、全ての教えに共通する重要なポイントがあります。それは先に人の為に尽くすと、廻りまわって自分に返ってくるという事です。

見返りがあることが前提なのです。

・営業マンが、お客様の為に色々と手を尽くしたのに、契約をしていただけなかった。
・家族の為に頑張っているのに、あまり感謝されていない。
・会社の為にあれだけ残業したのに、いつまで経っても査定も給料も上がらない。

最初は見返りを求めていなかった人も、いつかはこんな気持ちが、どこかで出てきてしまうのが人間の性というもの。上記のように、直接的な見返りを求めていなくても、「自分はこんなにやっているのに」という気持ちが、日常の中で突然、湧き上がってしまう時が必ず来ます。

今年のノーベル経済学賞を受賞した、オリバー・ハート教授とベント・ホルムストローム教授が功績を残した「契約理論」でも、科学的に証明されています。別にノーベル賞学者に言われなくてもわかっていますが、「人はインセンティブに反応する」のです。注目すべきは、契約や制度は不完全なものなので、努力や信頼が大事と言っています。

昨日の青木さんの記事にあったように、結婚という契約をすると、がんばっている分だけ配偶者にも期待してしまうのかもしれませんね。だからあのような、努力が必要なのでしょう。なので仕事でもプライベートでも、望む期待は誰にでもあり、現状との差がストレスになっていくのです。

「相手の為に」は、自分を犠牲にする事ではない!

このように、外からのインセンティブに執着すると、心が曇り本質から外れ、苦しみの元になります。
ではどうすれば私達は見返りなしに、「相手の為に」と思えるようになり、その通りに行動しても、ストレスにならないようにできるのでしょうか?

禅問答のようになってきましたが、悟りを開いたお坊さんでなくても、可能なので安心してください。

以前、パートで働いていた同僚で、本業はオペラ歌手という女性がいました。舞台に立つ傍ら、老人ホームなどにも訪問し、歌を披露していました。ある時入居しているおばあちゃんから、その方の想い出の歌をリクエストされたそうです。

しかしその楽曲は、彼女のパートでは出ない音域だったため、「ごめんなさい」と断りました。しかし彼女はその日を境に「自分には無理だ」と、プロになる時に諦めていた、上のパートの音域を歌うための練習を始めました。

一年後に訪問した際、想いでの歌を聴いたおばあちゃんは、涙して喜んでくれたそうです。そして彼女が言った言葉は「人の為だからがんばれた。自分でも信じられない力が出せた。私が歌う理由がわかった。とても感謝している」です。

真実は「人の為」と「自分の為」は同時に存在しているという事です。人の価値観を大切にした時、その瞬間自分の価値観も満たされている事を知ると、自分を大切にしていると気付きます。

人はそれを実感すると、想像以上のパワーを発揮し、自由で創造性に溢れます。

ぜひ自分の持つ力が、どのように外の世界に流れ、同時にどう受け取っているのかに、想いを巡らせてみてください。そこには愛と感謝の念があるはずです。

まとめ

・世の為、人の為という教えに、自分の心が囚われの身になっていないか、振返ってみましょう。「ねばならない」「こうあるべき」などの常識は無意識に刷り込まれています。

・ストレスになるのは、期待している見返りがないと感じてしまう時。そう思っている自分を責める必要もありません。

・自分が何かした時に、見返りをすでに貰っている事に気付くと、幸せになれます。

今日は、「誰か」や「何か」の為にしている事を思い出し、その瞬間に自分が感じた、嬉しい事をひとつでも見つけてくださいね。答えは、誰かが何かをしてくれたからではなく、あなたの自身の、心の中にあります。

 

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