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2018
04月24日

仕事を断る力

仕事を断る力

2018年4月24日

こんにちは。ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員 新山ほ乃香です。
仕事をしていると、次第に量が増えていき、時間と労力を駆使しても片付かないことはありませんか?
担当の仕事が増えていくばかりでなく、他部署から相談されて引き受けたり、上司から突発急務を頼まれるなどして、担当外の仕事に追われ、いつの間にか自分のキャパシティを上回ってしまう。その結果、担当の仕事が残業しても終わらず、折角のプライベートの予定をキャンセルしたり、疲れ切って私生活がおざなりになったりしてしまい、ついには健康を害してしまうといったこともあるかもしれません。
さらには、肝心の担当の仕事の精度や生産性が落ち、仕事を引き受けたのに評価が下がるなど、本末転倒の事態にも陥りかねません。今回は、このような状況を回避するためのポイントをお伝えします。

担当外の仕事を引き受ける動機を考える

なぜ、担当外の仕事を引き受けてしまうのか、根底の動機を思い起こしてみると、おおよそ以下の3点に集約されます。
①良い人に見られたいから
②上司からの頼まれごとなので、どうしても断れない
③引き受けることにより、組織や自分にとってメリットがあると思うから

仕事を選別する判断基準を明確にする

①の場合、引き受けて良い人に見られたとしても、それは短期的なメリットです。担当外の業務を引き受けることで担当業務の精度が落ちることになれば、むしろ評価が下がることになり兼ねません。そして、一度引き受けるとその仕事が、「あなたの担当」として定着してしまう恐れがあります。
本来であれば、各ポジションに対して仕事が割り振られるはずですが、日本の企業では「人」に対して仕事が割り振られる文化が根付いています。そのポジションが担当する業務として、その仕事を受けることに妥当性があるか、をまずは考えます。
そして、妥当性が見つからなければ、はっきりノーと言いましょう。また、その仕事を引き受けることが、長期的に組織や自分のためになるのかを考え、もしイエスであれば、ポジションとしては妥当でなくとも、引き受けることを検討する余地があります。
②の場合、上司があなたの現在の仕事の量を把握していないことが考えられます。もし、現状の担当の仕事がキャパシティ一杯の状態であれば、状況を説明して引き受ける余地がないことを理解してもらう必要があります。自分で説明しない限り、上司にはわからないということを覚えておきましょう。
③の場合、組織や自分にとってメリットがあるから、キャパを超えても引き受けると判断したのであれば、覚悟を持って引き受け、最後まで責務を全うしましょう。

組織や自分にとってのメリットを考える

ここで、組織や自分にとってのメリットの定義を明確にしておきたいと思います。
メリットと聞くと、有利なこと、得すること、楽することと捉えがちですが、ここで言うメリットとは、組織で言えば組織の目標を達成することに一歩近づいたり、個人で言えば自分の「個人としての」キャリアビジョンに照らして、将来自分の財産となる経験ができ、知識やスキルを身につけることができる、という意味になります。
自分の「個人としての」キャリアビジョンがしっかりあれば、仕事の取捨選択は容易になりますが、それがないと、何を引き受け、何を断ればよいかを判断する基準が曖昧になってしまいます。
「個人としての」キャリアビジョンとは、一般的に言われているキャリアビジョンとは異なるものです。一般的に使われているキャリアビジョンとは、組織の達成目標を個人レベルに落とし込んだ「組織のための」ものですが、ここで言うキャリアビジョンとは、自分が個人として人生を紡いでいく中で、個人として達成したいと思うビジョンです。
それは、あなたが昔諦めた夢かもしれませんし、最終的に極めたい職業かもしれません。今の会社の中にあるかもしれないですし、今の会社をステップとして別の会社でのステップアップかもしれません。あるいは、起業して自分独自のビジネスを始めることかもしれません。
いずれにしても、それは、あなた自身が心からやりたいと思える仕事です。将来その仕事に就くために、依頼された仕事は役に立つかどうか、そういった観点から引き受けるか否かを検討します。

まとめ:仕事を一度断ってみる

以上を踏まえ、まとめると判断する理由は3つ上がられます。
①担当外の仕事を引き受ける動機を考える
②仕事を選別する判断基準を明確にする
③組織や自分のメリットを考えて見る
この観点から自分の中で断る理由がはっきりすれば、迷いなく断ることができると思います。そして断ってみると、案外その影響は自分が思っていたほど大きくないことに気づきます。
万が一、上司の機嫌が悪くなるなどしても、それは一時的なもので、こちらが揺らがなければ、他に引き受けてくれる人を探すか自分で取り組むでしょう。
このように、毎日、明確な意図をもって取捨選択し、断る行為を積み重ねていくと、これまで断ることができなかった方も、担当外の仕事を頼まれることが減っていきます。すると、担当の仕事に専念できるため、精度やパフォーマンスが増し、評価も上がることになります。
担当の仕事が自分の良さや強みを発揮できるものであるならば、あなたがそれ以外の仕事をすることは、組織にとってもマイナスになります。あなたの良さが一番発揮できる仕事に専念することが、長い目でみたら組織にとってもメリットとなるのです。そう考えると、そのように上司に伝えることも躊躇なくでき、きっぱりと断ることができるのではないでしょうか。
断る力をつけることは、自分の人生を自分が一番輝くように造っていくために必要なことです。そして、自分が一番輝く仕事は、自分が一番高い生産性を示せる分野ですから、あなたの最大限を持って組織に貢献することに繋がります。あなたが輝かない仕事は、断る方が、組織のためでもあるのです。
ですが、そのためには、元々の自分の担当業務が、自分が一番輝くものである必要があります。そうでなければ、この論理は成り立ちません。なので、あなたが今の組織により多くの貢献をしたいと思えば、自分が一番輝く仕事を担当として持つことです。
では、あなたが一番輝く仕事とは、どのような仕事でしょうか。あなたが一番輝く仕事とは、あなたの最高の価値観を満たす仕事になります。
人生デザイン構築学校では、一人ひとり異なる、それぞれの「最高の価値観」を特定し、最高の価値観に基づいてキャリアビジョンを作成し、それに就く方法を教えています。
自分が最大限に輝き、充実感や喜びを持って社会に最大限に貢献する人生を造っていくために、最初に特定するものが、自分の「最高の価値観」です。そして、最高の価値観とは、今の自分は気づいていないところにあります。それは、どこなのでしょうか。
最高の価値観は、私たちが無意識にしている行動に現れています。あなたが無意識に行なっている行動をつぶさに観察し分析していくことで、あなたの最高の価値観が炙り出されてきます。
一度あなた自身の最高の価値観を明確に言語化し、現在の仕事に生かしてみることをお薦めします。こちらの無料メール講座の中で、人間行動学の権威であるDr.ディマティーニが開発した『最高の価値観を明確にするワーク』(通称:価値観ワーク)をご紹介しています。これまでに出会ったことのないワークだと思います。学長高衣の誘導に沿って出していきますので、ぜひ体験されてみてください。

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