気になる金融キーワード:原油価格にはどんな影響があるの?

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こんにちは! ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の石部です。

先週のFOMC(連邦公開市場委員会)では、市場(マーケット:証券会社や資産運用会社のファンドマネージャーなど市場参加者)の予想通り、今年2回目の利上げが行われましたね。

今回の利上げは、市場が『折り込み済み』ということで、為替も株式市場もほとんど変化がありませんでした。

重要なイベントがあったとしても、それだけで価格が上がったり下がったりするのでは無く、『サプライズ度合い』に対して動くものだということが、とても良く分かります。

一方で、今週のニュースを見ていて気になったことがあります。
それは、『原油価格が下がってる』ということです。

少し前までは、1バレル50ドル前後を行ったり来たりしていました。50ドルでもかなり安くなったと言われていました。

今週は、それが44ドル台にまで下がったということです。このことは、株式市場の動きに、どんな影響を与えるのでしょうか?

1) 原油価格とは?

まず、『原油価格』について、おさらいしましょう。

原油は世界中で取引されていて、産油国は中東を中心に、アメリカやロシア、中国など、世界中に広がっています。

欧州や中東の豊富な原油に対しては、 北海ブレント原油価格が参考指標とされると言われていますが、アメリカを中心とした市場では、アメリカ市場で取引されている原油の価格の指標を表している『ウェスト・テキサス・インターミディエイト(WTI)指標』を、主に使っています。

この指標は、世界の原油価格の動向を測るのに、よく使われています。

2) オイルマネーって何?

皆さんは、『オイルマネー』という言葉を聞いたことはありますか?

なんとなく、謎っぽい印象もあるこの言葉ですが、現実的に存在するものなんです。

世界の産油国は、過去に起きたオイルショックの教訓から、OPECなどの会議において、価格調整を目的として産出量の調整をしています。

この調整の結果、産油国は安定して利益を上げることが出来るようになっています。

利益が出ると言うことは、各国に資産が積み上がっていくことになります。

積み上がった資産は、どうしますか?普通は、運用しますよね。

ということで、世界の金融市場では、各産油国の積み上がった資産が、『オイルマネー』という呼び名で、世界各国に投資されているのです。

最近では、ソフトバンクの孫正義さんが設立した、『10兆円ファンド』なんていうのも、サウジアラビアから『5兆円』を調達して、話題になりました。

3) 市場への影響は?

では、この『原油価格』は、世界の市場(マーケット)に対して、どんな影響を与えるのでしょうか?

原油価格が上がると、産油国に積み上がる資産は増大します。

もしも、皆さんの資産が積み上がってきたら、どうしますか?
そのまま抱えていても増えませんから、投資しようと考えますよね。

そうすると、金融市場に流入する資産が増えますから、株式などが上がることになります。

また、反対に原油価格が下がると、どうなるでしょうか?

もしも、手元の資産が減る見通しとなったら、皆さんも心細くなって、リスク資産に振り向ける金額を減らしますよね?

そうすると、株式市場に投入されていたオイルマネーは、債券市場やその他の安全資産と言われるものに振り向けられることになります。

4) 原油価格は安ければいい、というわけではない

我々生活者の視点では、『原油価格』と言えば、『ガソリン』の値段に繋がるものくらいのイメージしかありません。

でも、実はこの『原油価格』というものが、大きく変動することによって、金融市場全体に流通するオイルマネーの量が大きく変動するのです。その他、原油価格の変動は、米国のエネルギーセクターの企業業績に影響を与える形で株式市場に影響を与えたりもします。

今回は、原油価格が市場に与える影響の中で、オイルマネーの動きに焦点を当ててお伝えしましたが、他にも様々なルートを通じて市場に影響を与えています。

日頃の経済ニュースでも、最後に一言だけ触れられる指標ですが、どんな経路を通じてどんな影響を与えているのか、今後は気にしてみると、これまで見えなかったものが見えてくるかもしれません。

では、今週も素敵な一週間をお過ごしください!

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