気になる金融キーワード:市場見通しの『コンセンサス』の気になる中身とは?

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こんにちは! ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の石部です。

アメリカ合衆国にトランプ大統領が誕生してから、間もなく半年が経ちますね。トランプ大統領誕生の前から、世界情勢は様々な出来事に揺さぶられていて、金融市場も荒れ模様です。

最近、世界情勢に関連して新聞や雑誌、テレビで取り上げられたキーワードを振り返ってみると、『トランプ相場』『ブリクジット』『地政学的リスク』といった新しいキーワードが、どんどんと出て来て、そしてまた使われなくなっていることに気付きます。

ちょっと前に、日本経済に対して頻繁に使われていた『マイナス金利』『異次元緩和』などの用語も、気がつけば活字として見る機会が減ってきましたよね。

人生デザイン構築学校では、市場の大局観を鍛える学びが数多くあります。金融リテラシー向上ゼミ*で毎週届く日経ヴェリタス解説の中でも、もっとも多くの時間を割いているのは、『見通しを立てるスキル』を身に付けることです。

多くの経済指標や政治的な動向について、大局の理解に必要な情報と、個別的な情報を選り分けて、市場はどう解釈しているのか?という、「市場見通しの『コンセンサス』」を正しくつかむことを実践します。

そして、「市場見通しの『コンセンサス』」をきちんとつかんだ上で、将来の方向性を予想して動くのではなく、中立な立ち位置でポートフォリオのバランスを調えることを学んでいきます。

今回は、今の金融市場の大局観を持つ上で必要となるものの、わかっているようでわかっていない、「市場見通しの『コンセンサス』」について、その中身を見てみたいと思います。

◎市場とは何か

まず、皆さんが良く分かっている言葉として使いがちな、『市場』という言葉は、何を示しているのでしょう?

『市場』というと、すなわちマーケットと考えるので、ついつい市中の一般の人々のことかな?と思いがちです。

でも、金融用語で『市場』と言う時には、それぞれの場面で意味合いが異なります。

「市場の反応は」などと使う場合には、「その市場を代表する指数の動き」を指していることが殆どです。米国の株式市場ならダウ平均株価、日本なら日経平均やトピックスです。為替相場を指す時もあります。どの指数を指すかは、文脈で変わります。

これに対し、『市場のコンセンサス』といった場合の「市場」は、指数のことを指しているのではありません。この場合に、市場を指数と捉えてしまうと、「指数のコンセンサスって何?」とわからなくなってしまいます。

『市場のコンセンサス』と使われる場合の「市場」とは、「市場見通しを予想している、証券アナリストやエコノミスト、ストラテジストたちや、彼らが所属する証券会社や調査機関のこと」を指しています。

つまり、なんとなく漂う『世の中の空気』でも、指数の動きを指しているのでもなく、明確に目に見えている『市場を分析している人々』のことを、『市場』と呼んでいるんですね。

◎コンセンサスとは何か

次に、『コンセンサス』について見てみます。

市場とは、市場見通しを『予想』している、証券アナリストやエコノミスト、彼らが所属する証券会社や調査機関のことを指していました。

彼らの予想は様々ですが、その平均値を出すことで、市場としての『一つの予想』をはじき出します。この『予想の平均値』を『コンセンサス』と呼んでいるのです。

株式の将来に対する予想欄などで、『コンセンサス予想』などの文字を目にしますが、実は『証券アナリストやエコノミストたちの予想の平均値』のことだったんですね。一般的に使われる「合意」という意味ではないので、そこを混乱しないようにしたいです。

◎コンセンサスは間違うか

『コンセンサス』が『証券アナリストやエコノミストの予想の平均値』ということは、単純に『そう思っているアナリストやエコノミスト、または証券会社や調査機関』が多いよ、ということです。

普段、新聞やテレビで、「これからは円高の見通し」とか、「株高で年末には2万5千円を超える」などと言った形で報道される、『ある人の予想』と本質的には同じですから、結果として『間違う』ことはあります。というか、振り返ってみると、『間違う』場合の方が多いように感じます。

予想をした際に考慮しなかったイベントが発生したりすれば、当然、株価や為替は、予想と異なる動きをするわけで、これは仕方がないことです。

また、あるイベントを考慮して予測したとしても、「このイベントが起こったら市場はこのように反応するだろう」という予想や、そもそも、そのイベントの発生確率や帰結も、予想と外れる可能性があります。

英国の国民投票で離脱が決まった時や、トランプ大統領の当選は、イベントとしては考慮されていましたが、その帰結の予想は、大方のアナリストやエコノミストが外しました。

また、最近の米国のシリア攻撃などは、年初にアナリストたちが「今年の年末の株価予想」をした際には、イベントとして考慮すらされていませんでした。

市場見通しの『コンセンサス』が先高(上がる見通し)だからといって、それを鵜呑みにしてそちらに賭ける投資判断をすることは危険だなあ、ということが分かると思います。

◎コンセンサスとの正しい付き合い方

では、我々長期投資を指向する投資家は、「市場見通しの『コンセンサス』」とどのように付き合えば良いのでしょうか?

『コンセンサス』を知ることの最大のメリットは、『証券アナリストやエコノミスト』という人々が、日々起こったことや将来のイベントの影響を、株価や為替がどこまで織り込んだと考えているか、何が織り込まれていないと考えているか、を知ることが出来る、という点です。

我々一般の長期投資家は、『コンセンサス』を元に上がる下がるの予想をするのでは無く、見通しを立てるプロの人たちがどんな受け止めをしたのか、を理解する一助にする、というのがちょうど良い加減ではないでしょうか。

◎まとめ

今日は、「市場見通しの『コンセンサス』」について考えてみました。

世の中の情勢は、日々刻一刻と変わります。ですから、今わかってる情報を一つ一つ認識し、その影響をすべて考慮して『予想』をしても、その予測が当たる確率は五分五分だということを理解する必要があります。

我々一般の長期投資家としては、市場見通しを『予想』しているプロの『予想の平均値』を『市場の合意(コンセンサス)』ではなく、『市場の見込み(フォーキャスト)』として、客観的に受け止めながら、中立な立ち位置でバランスを調えていくのが賢明かと思います。

では、今週も素敵な一週間をお過ごしください!

 

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