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2017
12月29日

疲れた…にさよなら!スタバで出来る超シンプル疲労回復法〜その2〜

疲れた…にさよなら!スタバで出来る超シンプル疲労回復法〜その2〜

2017年12月29日

こんにちは!
ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の井上翔太です。
前回は、私たちみんなが感じている疲れの正体は、脳が発信する『疲労感』であり、それを取るには、スタバでお手軽にできる瞑想が有効な方法であるとお伝えしました。
http://missionmikke.com/detail/ino032/
私自身30代後半のサラリーマンですが、この瞑想を定期的に行うようにしてから、疲労感というのは本当に軽減されたと思います。またそれと同時に、自分の中に、今までと違う考えや思考が生まれるようになり、その結果、行動も変わったと思います。
また、瞑想で疲労感が取れる、その理由を調べていく過程で、考えもしなかったような脳の仕組みを知ることになり、この仕組みこそが私達人間が「ゆっくり休みたい」と思う動機であり、また自己成長ひいては自分の人生を輝くものにしたいと思う正体なのでは!?と、思えるまでになったんですね。今回はそれをみなさんにお伝えしたいと思います。

脳の活動 デフォルトモードネットワーク(DMN)の活動を抑える

前回の記事では、DMNの過剰活動の原因である「過去への捉われ・未来への不安・反芻思考」を瞑想で抑えることで、脳が発信する疲労感を取り除くことができるとお伝えしました。しかし、私としては、疲労感を取り除いた後どうするのか、ということがどうしても気になったんです。瞑想によって過剰なエネルギーが抑制されたのであれば、その空きスペースはどうなるのか。図で言うと以下のようなイメージですね。

DMNは脳のエネルギーの60~80%も消費する大食漢、疲労の原因、と言われていますが、本当にそれだけなのか?
脳の仕組みとして存在している以上、私たち人間に有効に働く機能もあるんじゃないか?そんな風に考えたんですね。そうじゃないと、疲れた~⇒休んでリフレッシュ⇒疲れた~、の繰り返しになっちゃいますからね。
そして、その点について調べた結果、DMNが持つ重要な役割がわかったんです。

脳の指揮者 デフォルトモードネットワーク

DMNは、意識的な活動をしていないときに働く脳のベースライン活動ですが、何もしていないわけではなく「過去の様々な感情や記憶を繋ぎ合わせる」役割があるようなんです。(※1)。
別の表現だと「脳のさまざまな領域から膨大な記憶の貯蔵庫へのアクセスや、複雑で変化し続ける環境に対応する情報処理を、オーケストラの指揮者のように脳内を統制している」そうなんです。(※2)。
つまり、DMNは自分自身が体験した経験や知識を統合する役割を担っている、私はそう捉えました。1つ1つの情報を統合すること、それは考えていることの抽象度が上がる、ということです。平たく言うと、断片的でしか見えていなかったものが、1つの大きな意味を持つものに変わるという事を指す、とも言えると思います。
「あ、そうだったんだ」という感覚は、深く考えている時ではなく、ぼ〜っとしているときに生じたという経験は無いでしょうか? あれです。
ニュートンが、リンゴが木から落ちるのを見て万有引力の法則を発見したエピソードは有名ですが、かのスティーブ・ジョブスも、独創的なアイディアを生み出すためにやっていたこととは、「何も考えず」に散歩することだったと言います。
「何も考えずに」ということは、上の図で言うと右側の状態に近いですよね。この、熱心に研究したり働いているときではなく、リラックスしている状態が、大きな原理(万有引力)や革新的な製品(Mac,iphone)が生まれたエピソードに登場している。このことは、このDMNの本来の役割と無関係ではないように思えるんです。
そして、このような閃きが自分の人生にも起こったら嬉しくないですか?
そう考えると、DMNの過剰活動を抑え本来の働きが出来るようにすることで、日々の出来事に囚われるのではなく、1つ上の高い視座から観察できるようになる、これこそが「休息が人生にもたらすモノ」なんじゃないかと私は考えたんです。

脳の仕組みDMNは自己成長への扉

皆さんの周りでも、自己成長をしたいと考えている人は多いと思います。私自身もそうですし。では、その自己成長とは具体的に何か、というと、決して勉強による知識の蓄積だけでは無く、日々見聞きする出来事、経験、他者とのコミュニケーションそれぞれから学びを経て、それを自分の中で消化させて人間としての幅を広げていく、ブレない自分を作る、きっとそんなイメージを描いているのではないでしょうか?
それって、目の前の出来事に一喜一憂するのではなく、1つ上の高い視座から物事を観察することですよね? 例えば、後輩が何度も同じミスをしたとします。そこで「お前、この前もそれじゃダメだと言っただろ!」とイライラするのではなく、「この前の注意の仕方だと、彼には入らない(理解されない)のか。今度はどうやって伝えようか。」と捉える。どちらが、結果を出せる行動か、ということは明らかですよね。
でもこれ、忙しくて色々なことで頭が埋められている左上の図の状態だと、出来ないんです。「俺のところに何度言ってもダメな後輩がいてさ…」と金曜夜の酒のツマミになっちゃうんですよね(またこの飲みも妙に心地が良いんですよね…)。私の経験から言っても、こうなることは間違いなくて、これがストレスの原因になることもある。
瞑想によってDMN本来の活動を良く働かせることで、抽象度の高い思考を手に入れることができる。それこそが自己成長の最初のステージで必要なことであり、そうすることで、視座が低かった時に感じていた多くのストレスも経験される。
そして、もっと重要なのが、それを繰り返していくと、さらに次のステージに思考が変わってくるんです。

人生のミッション

「ミッション」という言葉を聞いたことあります?
ミッションについては、全世界3,000万部を超え、今も読み続けられるビジネス書のベストセラー『7つの習慣』(フランクリー・コビー著)でも触れられているので見たことがある人もいるかもしれないですね。

『7つの習慣』から引用:
自分の人生におけるミッションを見出し、意識できれば、あなたの内面に主体的な行動を促す核ができます。これが私たちの本質の部分です。そして、その本質から出る行動を毎日続けると、日を追うごとにあなたの行動は変わって行きます。自分の親、社会、遺伝子、環境から与えられた脚本に従って生きるのではなく、自分自身が選んだ価値体系を基にして、自分で書いた脚本通りに生きることが出来るのです。

何のために仕事をし生活しているのか、人生を通じて何を成し遂げたいのか、そして自分は何が出来るのか。当研究所でも、自分の最高の価値観に根ざした「人生のミッション」を掲げて、それを知りそれを実行することが、毎日充実した人生に繋がることだと考えています。
でも、この「人生のミッション」は抽象度の高い思考の最たるもの。そのため、さっきの後輩の例同様、「過去への捉われ・未来への不安・反芻思考」で頭が満たされているときには入ってきません。その状態だと、左図のように、頭の中にそれを入れるスペースが無いからですね。
私の経験から言っても、忙しくて頭が目まぐるしく回っているときほど「ミッションなんかより、目の前のこの仕事を…」「あの件はどうしようか…?」「○○は上手くいくかなぁ」という思考で頭は満たされ、ミッションを忘れてしまいそうになります。
ですが、脳の中に右図のようにスペースを作り、高い視座からの思考、抽象度の高い思考を繰り返ししていると、この「ミッションに生きる」余地が生まれます。ミッションに生きると、日々の暮らしに疲労感ではなく、ますます高い視座からのアイデアなども生まれ、充実感を感じる人生を送ることが可能になるんです。これは上記のような脳科学の観点からは説明できないですが、38歳中間管理職サラリーマンである私の実体験を持って言い切れます。
充実した人生にしたい、仕事でも成果を出したい、誰でもそう思っていますよね。その為には抽象度の高い思考が必要になるのですが、毎日一生懸命に仕事をしたりみんなと仲良くしたいと色々考え過ぎるがあまり、DMNが過剰に活動し、脳が疲れてそれどころじゃなくなってしまう。そしてそれを毎日繰り返してしまう。ここに改善すべきジレンマがあるように思います。これ、きっとみんな同じなんですよね。

そう考えると「あ〜ゆっくり休みたい」というのは、脳が自己成長のチャンスを教えてくれているかもしれないとまでも思うようになりました。そろそろDMNうまく使って自己成長するときだぞ〜って。そんな時は、ラーメンを食べながらスマホをいじるのではなく、部長の小言にイライラして同僚と愚痴話をするのではなく、昨日の失敗をあれこれ回想するのではなく、前回お伝えした「現在」に集中する瞑想で脳の活動を休める。
そしてDMN本来の活動により抽象度の高い思考を手に入れ、自分の人生のミッションに向き合って生きていく。そうなると、かつて感じた「あ〜疲れた…。」という疲労に悩むことが無くなると、これまた実体験を通じて私は感じています。

まとめ

・DMNの本来の機能は、記憶の中の情報を繋ぎ合わせること。記憶を繋ぎ合わせ統合させるということは、抽象度の高い思考を手に入れること。
・抽象度の高い思考こそ、自己成長に必要なもの。その為、瞑想によりDMNの活動を適正化することが重要になる。
・抽象度の高い思考の最たるものは「人生のミッション」。ミッションがより良い人生を生きる軸となる。
わたしは、この記事を書くにあたって色々なことを調べましたが、これまで人類が数千年かけて成長してきたことを思うと、自己成長というのは人間の遺伝子に組み込まれている何かプログラムコードのように思えてきました。
ミッションは、その自己成長の最終ゴールを言語として明確化したものなんですよね。つまるところ。そして、自己成長するためには抽象度の高い思考が必要なので、それを手に入れようと「ゆっくり休みたい」と思う。人間が休息を求めるのは、実はそれが潜在的な欲求なのではないかと思っています。
※1 『疲れない脳をつくる生活習慣』石川善樹著 プレジデント社
※2 日経サイエンス2010年6月号 Marcus E.Raichle著

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    投稿者井上 翔太

    サラリーマンとして会社の中でいかに生産性を上げて成果を出していくか、そして自分の人生をいかに輝けるものにするか、ということをリーダーシップという観点で研究し、多くの人に展開している。好きな映画はStarWars、MARVEL、007。3児のパパ。

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