トランプ大統領相場における効率的な投資手法とは?

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こんにちは。ミッション・ミッケ人生デザイン研究所、研究員の井上翔太です。

何かと物議を醸し出しているトランプ大統領が当選してから5か月が経過しました。大胆不敵な発言や、大統領令の乱発など、これまでの米国大統領とは違った“トランプ大統領”に、この5ヶ月、金融市場は一喜一憂することが多く、それまでとは違った値動きを見せていました。

今日はトランプ大統領が誕生した昨年11月から今年の3月末までの市場の値動きを見ることで、どのような変化が市場にあったのか、そして”トランプ大統領相場”ではどのような投資が効果的だったのか、その実体に迫りたいと思います。

トランプ大統領相場のパッシブファンド値動き

まず最初に、市場全体の動きを捉えるために、金融資産を分類する上での基本的な4資産である国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券が今回のトランプ大統領相場においてどうだったのか見ていきたいと思います。


図1:基本4資産の値動き(代表的なパッシブファンドの基準価格)

図1はトランプ大統領相場と言われ始めた2016/11/11~2017/3/31までの、各4資産の推移です。2016/11/11の終値を「1.0」とした場合の値動き幅を表現しています(トランプ大統領が当選した前後の11/9~10は、短期的な値動きが激しく、長期的な値動きを見るにはふさわしくないため除外しています)。

実際には以下のベンチマークを持つパッシブファンドの基準価格の遷移になります。こちらも2016/11/11の終値を「1.0」とした場合の値動きです。(ベンチマーク:国内株式「TOPIX」、国内債券「NOMURA-BPI総合」、先進国株式「MSCIコクサイ・インデックス」、先進国債券「シティ世界国債インデックス」)

トランプ大統領の政策により市場がリスクオンとなったことをうけて、資金が債券からよりリターンの狙える株式にシフトした事などが原因で、唯一国内債券だけが1.0を下回っていますが、それ以外の資産クラスは1.0以上をキープしていて、安定してリターンが出ていることがわかります。

しかし、このグラフを見て「トランプ大統領相場では、NYダウも史上初の20,000ドルを超えたり、日米金利差による円安の影響を受け輸出関連銘柄が好調とのニュースを聞いているので、もっとリターンを出せたのでは?」と思ったかもいるかもしれません。それでは、次に国内の個別銘柄の値動きを見てみましょう。

トランプ大統領相場の個別銘柄の値動き

図2:日本国内の個別銘柄の値動き

図2は日本国内の代表的な業種の代表的な企業の株価の推移です。こちらも同様に2016/11/11の終値を「1.0」とした場合の値動き幅を表現しています。

図1と比べると、グラフの山谷が激しいことは一目瞭然ですね。この山谷が激しい(値動きが激しい)ことを、投資の世界では「ボラティリティが高い」または「リスクが高い」と言います。

そして、その「リスクが高い」状態で、リターン結果どうだったのでしょうか。最終日で見れば某通信業株で最も高い1.20を記録した他は、1.13~1.02の範囲に収まっています。そうです、図1の国内株式パッシブファンドの1.11とほぼ同等なリターンなのです。

では、今回のトランプ大統領相場のこの期間に限った話にはなりますが、国内株式パッシブファンドへの投資と今回取り上げた個別銘柄群への投資では、どちら方が効率的だったのでしょうか?

そのカギを握るのが「投資効率」です。

トランプ大統領相場でこそ注目すべき投資効率

平時であろうがトランプ大統領相場であろうが、投資の世界では不確実性(リスク)を嫌います。高リターンを狙うのはもちろんですが、それと同時に不確実性(リスク)も同等、もしくはそれ以上に着目されます。その理由をリターンと不確実性(リスク)の関係性と共に、みなさんが普段使用する電車を例にとって説明します。


図3:不確実性とリターンの例

リターンは「駅に何分で着けるか」という時間、不確実性は「電車の待ち時間」とします。もちろん、どちらも少ない時間の方が良いですよね。そして快速列車と各駅停車の2種類の電車に乗るという選択肢があります。快速列車は乗れば目的地まで10分で着きますが、運行は不定期で次の列車発車時刻はいつになるかわかりません。一方、各駅停車は目的地まで15分かかりますが、2分おきの定期運行で時刻に正確な運行が行われています。みなさんは、どちらに乗りますか?

もし、Aさんが運よく快速列車に待ち時間無しに乗ることができて「10分で着いた!快速列車に乗って正解!」と言ったとしても、それは結果として、起こりうる可能性の1つが起こったに過ぎないため、次回の行動を決める際に、これだけを参考にはできません。運が悪かったら、快速列車を10分以上待って到着まで20分以上かかる可能性の方が起こったかもしれず、その確率は5分5分だからです。

起こった事実だけ見て、その行動のがベストだったと判断することは愚かです。何かが起きなかったという事実は、それが起きる可能性が低かったことを意味するわけでは無いためです。誰かが幾ら儲かったと聞いて同じことをするのは、同じだけ損をする確率があるのにそれに目を向けずに投資判断を下すことと同じです。

つまり、リターン(10分で着いた)だけ見るのではなくリスク(20分以上もかかったかもしれない)も一緒に評価しないと、その投資行動が効率的だったのかどうかの評価はできないということになります。いかに少ないリスクで多くリターンを出したのか、という点です。それが「投資効率」であり、投資行動の評価をする重要な基準の1つになります。

まとめ

今回のトランプ大統領相場に限らず、投資の世界では得られたリターンだけではなく「いかに少ないリスクで多くリターンを出したのか」という投資効率というものが重要視されます。特に、値動きが激しい今回のトランプ大統領相場における投資行動においては、その観点を意識することが効率的な投資をするために必要になります。

ちなみに、この「いかに少ないリスクで多くリターンを出すのか」は、シャープレシオという数値で表現されます。

投資行動を短期的なギャンブルということではなく、資産という人生をデザインする上での重要な要素を構築することである、という長期の観点で考えれば、ますますこの投資効率の重要性が増します。確実に増やして行くという点が最重要となるためです。

それは毎日の通勤・通学の電車において、いつも上記の快速列車を乗ることを選択するのか、ということを想像してもわかるかもしれません。

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